TOZ 君がくれた名
□第6話 約束
2ページ/2ページ
日も落ちてきた為、森で野宿をすることになったルード達。
食事をとり、たき火を中心に全員眠りにつくが……
〖眠れない……少し体を動かすか……〗
ルードはひとり離れて行った。
『はっ!!せあっ!!』
ルードは森の中の少し開けた場所でひとり素振りをしている。
『ふう……』
少し休憩をしようとした時
ガサガサッ
茂みの方から音が聞こえた。
ルードは大剣を構えるが
「私だルード」
『アリーシャ?』
茂みから現れたのはアリーシャだった。
『どうしたんだ?』
ルードはアリーシャに聞くが
「それはこっちの台詞だ。こんな時間にしかもひとりでなにをしている?」
アリーシャは少し怒ったような口調だった。
『わ、悪い。少し眠れなくてな……少し体を動かしていたんだ』
「そうか……私はまた君がいなくなったのかと……」
アリーシャの顔はどこか悲しげだった。
『心配かけて悪かった……もう戻るよ』
「いや、せっかくだ。話をしないか?」
『え?』
「ほ、ほら。再会してまだふたりきりで話していないだろう?//////」
『そうだな……まだ眠れそうにないし』
ふたりはその辺の倒木に腰掛ける。
座る時ルードの手がアリーシャの手に少し触れて、お互い素早く手を引っ込めた。
『//////』
「///////」
少し沈黙が流れる。
『そういえば……アリーシャは俺がいない間何をしていたんだ?』
「君がいなくなった後、仲間と再会して旅をしたんだ。でも一度国に戻って、それから……」
アリーシャは今までのことをルードにすべて話した。
『いろいろあったんだな……』
「どんな目的でも旅はいいものだ……特に今は/////」
『なんでだ?』
アリーシャは少しうつむきながら
「……だから/////」
『え?』
アリーシャの声が小さかった為最初の方が聞こえなかった。
今度はルードの顔を見ながら
「君と一緒だから/////」
『え!?/////』
アリーシャはルードを見つめている。
『そ、そろそろ戻るか……/////』
そう言いルードが立ち上がろうとすると
ギュッ
アリーシャの手がルードの服の袖を掴む。
『アリーシャ?//////』
少し強めに袖を引っ張られ、また座らされる。そして
ギュゥッ
アリーシャがルードに抱きついてきた。
『ア、アリーシャ!?//////』
「君といると心地いいんだ……ずっと傍にいたい……私はルードのことが好きなんだ!!/////」
『アリーシャ……//////』
ギュッ
「!?//////」
ルードもアリーシャを抱きしめる。
『俺もアリーシャの傍にいたい……俺もアリーシャのことが好きだ!!//////』
「ルード……/////」
アリーシャは泣いていた。
『ずっと傍にいる絶対に……約束だ!!/////』
「本当に?/////」
『これが誓いだ/////』
チュッ
「ん……//////」
ルードはアリーシャにキスをした。
長い……長いキスを……
To be continued