TOL ロストマジシャン

□第2話 緊急事態
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「そういえばクローロ」


『なに?クロエ?』


山賊のアジトを目指している途中にクロエに話しかけられた。


「おまえの武器はなんなんだ?武器らしい物を持っているには見えないんだが……」


『僕の武器はね……「おい!魔物だ!」


魔物……ウルフの群れが現れた。


『ちょうどいいや。説明する手間が省ける』


ジャンはウルフの群れに向かって行く。


「おい!ひとりじゃ無理だ!」


クロエが呼び止めるが、ウィルは


「いや。ジャンなら大丈夫だ」


ウルフの群れが一斉にジャンに飛び掛かる。


『瞬天……』


ジャンは瞬時にウルフの群れの後ろに移動し


『孤月刃!』


ステッキから刀を抜き、大きくなぎ払いウルフの群れを一気に斬った。


「ステッキに刀を仕込んでいたのか……」


クロエが言うと


『そういうこと。僕の武器はこのクローロ家に代々伝わる刀、星刀・落星(おちほし)!』


「綺麗な刀身だな……少し見せて……「先を急ぐぞ!」


セネルの言葉がクロエの言葉をさえぎった。


「焦る気も分かるが、無茶をするな!」


早足で先に進むセネルをウィルが追いかける。


『ちょっと待ってよ』


ジャンもその後を追った。


「クーリッジめ……」


ひとりそうつぶやいたクロエであった。


To be continued
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