まどマギ 希望の太陽
□第11話 不死鳥
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結界の奥にたどり着いたふたりの目にはいったのは、剣を持った巨大な人魚のような魔女だった。
『こ、これが美樹なのか?』
「間違いない……来るぞ!」
魔女は巨大な剣を久人に向かって振り回してきた。
〖避けきれない……〗
ザシュッ
『ぐあ!』
久人は腹の辺りを切られてしまった。
「九十九!?」
『大丈夫だ。このぐらいならすぐに治せる』
ラーの力ですぐさま傷を治す。
「目を覚ませさやか!」
ガキィン
杏子は自分の槍で魔女に向かって行くが剣で弾かれ、吹き飛ばされて地面に叩きつけられた。
「う、うう……」
身動きの取れない杏子のソウルジェムに向けて魔女は剣を突き刺そうとする。
『佐倉!あぶない!!』
ドスッ
『かはっ』
久人は杏子の前に立ち魔女の攻撃を庇った。その結果魔女の剣が久人の腹を貫いた。
『大…丈夫か…佐倉?』
剣が引き抜かれその場で倒れる久人。周りが血の海と化した。
「なんで…あたしなんかを庇って……」
『さあな……身体が勝手に……う…ご……いた』
そのまま久人は目を閉じてしまった。