TOV 天を照らす銀河 第3章

□第50話 帰還
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ヘラクレスの砲火をくぐり抜け、リョウ達はヘラクレスに上陸することができた。

カロル「死ぬかと思ったよ……」

フレン「衛兵が倒されている……」

ユーリ「だからここだけ弾幕が薄かったのか」

リョウ『誰だ?』

シュヴァーン隊の面々が、リョウ達に近づいて来た。

ルブラン「まったく無計画な連中だな。強行突破しか策がないのか」

アデコール「その通りであーる」

ボッコス「ここで会ったが100年目なのだ!」

リタ「また出たの?あんたらしつこすぎ!」

リョウ『あんな事があったってのにまだアレクセイの野郎につくのか?』

ルブラン「我らは騎士の誇り従って行動するのみ!」

リョウ『邪魔しないでくれるか?たとえ、あいつの部下でも俺は容赦しねえぞ……』

リョウは銀雪花を構え殺気を出す。

???「そんな怖い顔してたらリタっちがビビっちゃうわよ」

ルブランたちの後ろには、見慣れた顔の男。

リョウ『おまえは……!?』

ユーリ「レイヴン……!」

フレン「!!」

リタ「おっさん!」

カロル「レイヴン!」

ジュディス「あなた……!」

パティ「驚いたのじゃ……」

レイヴン「おう。レイヴン様参上よ。なになに?感動の再会に心いっぱい胸がどきどき?」

ユーリ「おっさん何しに来た?」

レイヴン「冷たいお言葉ね……」

レイヴンの後ろから騎士が現れる。

レイヴン「おう、おまえら!ここは任せるぜ」

ルブラン「はっ!」

アデコール ボッコス「「了解であります!」」

指示を受けたルブラン達は現れた騎士を相手に去っていった。

レイヴン「ま、こういうワケ」

カロル「レイヴン……」

レイヴン「そういうことで、よろしく頼むわ」

リタ「何言ってんのよ!信用できるわけ……ないでしょ!」

ユーリ「おっさん、自分が何やったか忘れたとは言わせねぇぜ」

レイヴン「そっか。なら、サクッと殺っちゃってくれや」

レイヴンは小刀をユーリに投げ渡す。

リタ「ばっ!なんのつもりよ!」

レイヴン「命が惜しかったわけじゃないはずなのに、なんでかこうなっちまった。
ここでおまえらに殺られちまうなら、それはそれ」

ジュディス「アレクセイに刃向かった今、いずれ魔導器を止められてしまって命はない。
だからここで死んでも同じ……そう言うこと?」

レイヴン「俺はもう死んだ身なんよ」

ユーリ「その死んじまったヤツがなんでここに来たんだ?レイヴン。あんた、ケジメをつけにきたんだろ。
じゃあ凛々の明星の掟に従って、ケジメをつけさせてもらうぜ」

ユーリはレイヴンをぶん殴る。

レイヴン「って〜」

小刀を投げ捨てるユーリ。

ユーリ「あんたの命、凛々の明星がもらった。生きるのも死ぬもオレたち次第。こんなところでどうだ?カロル先生」

カロル「えへへ。さすがユーリ。ばっちりだよ」

カロルもレイヴンをぶん殴る。

レイヴン「あだ!」

カロル「とりあえずこれが罰ね」

その後もジュディス、リタ、パティもレイヴンをぶん殴った(パティはヒップアタック)

ユーリ「レイヴン。アレクセイのヤツがどこにいるかわかるか?」

レイヴン「せ、制御室だと思う……」

ジュディス「じゃ、行きましょ」

ユーリ「ああ」

カロル「勝手に死んじゃダメだからね。レイヴン!」

ユーリ達は満面の笑みを見せると、先へ歩き出した。

リョウ『無事だったんだなダミュロン』

レイヴン「まあ、ルブラン達のお陰でどうにかね。みっともない話さ」

リョウ『いいじゃねぇか生きてるんだから』

レイヴン「ああ。あのまま死んだらリョウ君の言うようにキャナリ達にぶん殴られるとこだったわ」

リョウ『でもよかったよ。生きててくれて』

レイヴン「10年ぶり、俺の親友リョウ」

リョウ『ああ』

お互い握手をする。

レイヴン「ちょっと、お願いがあるんだけど」

リョウ『なんだ?ダミュロン?』

レイヴン「そのダミュロンって呼ぶのはやめてくれない?俺はもうレイヴンだから」

リョウ『そうだな。分かったレイヴン』

レイヴン「やっぱりそれがしっくりくるわ。みんなを待たせると悪いから行こうや」

リョウとレイヴンはユーリ達の元へ行く。

To be continued
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