TOV 天を照らす銀河 第3章
□第48話 アレクセイを追って
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神殿の最深部に進むとアレクセイとエステルそしてアスタルであったであろう聖核をアレクセイが持っていた。
ユーリ「エステル!」
エステル「ユーリ!みんな!」
アレクセイ「また君たちか。どこまでも分をわきまえない連中だな」
突然、エステルから赤い光が放出される。
リョウ『ユーリ!』
ユーリ「分かってる!」
ユーリの宙の戒典が光を放ち、赤い光が消える。
アレクセイ「なんだと?なぜ貴様がその剣を持っている?デュークはどうした?」
リョウ『デュークならユーリに宙の戒典渡してどっか行っちまったぞ』
アレクセイ「だが、満月の子と聖核、それに我が知識があればもはや宙の戒典など不要」
ユーリ「つべこべ言わずエステルを返しな」
アレクセイ「姫がそれを望まれるかな?」
リョウ『どういうことだ?』
エステル「……」
ジュディス「エステル!?」
フレン「エステリーゼ様!?」
リタ「どうしたのよ、エステル!」
エステル「……わからない」
カロル「なに言ってんだよ!」
エステル「一緒にいたらわたし、みんなを傷つけてしまう。でも……一緒にいたい!わたし、どうしたらいいのか分からない!」
パティ「エステル!しっかりするのじゃ!」
ユーリ「四の五の言うな!わかんねえ事はみんなで考えりゃいいんだ!」
エステル「ユーリ……!」
近づこうとする一行を、エステルの力が吹き飛ばす。
エステル「もう……イヤ……」
アレクセイ「今となってはその剣は邪魔以外の何物でもない。ここで消えてもらう」
アレクセイとエステルが去り、騎士たちが行く手を阻む。
リョウ『てめえら邪魔だ!』
騎士たちの後ろから、白銀の鎧を纏った男がやってくる。騎士たちは男に敬礼し、去っていく。
フレン「シュヴァーン隊長……!」
ユーリ「いつも部下にまかせきりで顔見せなかったクセに、どういう風の吹き回しだ?」
ラピード「ワンワンワン!」
ユーリ「どうした?ラピード?」
シュヴァーン「……やはり犬の鼻はごまかせんか」
リョウ『この声……まさか……レイヴン?』
To be continued