鬼滅の刃 義手の屍
□第2話 最終選別終了
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数日後 とある墓地
螺旋は自分の家族が眠る墓前に報告をしに来ていた。
螺旋(父さん、母さん、爺ちゃん。オレ、鬼殺隊に入隊したよ。これから厳しい戦いがあるだろうけど、見守っててくれ。
奴から……鬼舞辻から奪われたものを取り戻すまで……!)
螺旋『さて、そろそろ刀が来る頃かな?家で待っとくか』
螺旋は家に帰った。
螺旋の家 螺旋の部屋
螺旋『う〜ん。これから鬼と戦うのに「歯廻号・壱」だけじゃ限界があるだろうな……新しい義手を考えなきゃな』
「歯廻号・壱」とは螺旋が最初に作った義手の名前であり、普段から装備している義手でもある。
「ごめんください」
玄関の方から声が聞こえてきた。
螺旋『誰か来たか?』
玄関へ向かうと、ひょっとこのお面を被った男がいた。
「歯廻螺旋さんのお宅でしょうか?」
螺旋『そうです。オレが歯廻螺旋です』
「私は鉄砲塚(てっぽうづか)といいます。日輪刀を打って届けに参りました」
螺旋『わざわざありがとうございます』
鉄砲塚「ではこれを……」
鉄砲塚から日輪刀を渡される。
螺旋『お疲れ様でした、じゃあ、オレはこれで……』
螺旋が自分の部屋へ戻ろうとすると
鉄砲塚「え!?抜かないですか?」
螺旋『え?……ああそうか!(日輪刀は人によって刀身に色が付くんだっけ?でも、オレはきっと……)』
螺旋は鞘から日輪刀を抜く。しかし、刀身に色は付かず何も変化はなかった。
鉄砲塚「え?なんで?」
驚く鉄砲塚
螺旋『オレはこうなることは予想できてました』
鉄砲塚「そ、それはどういう……」
螺旋『つまりですね、鉄砲塚さんのせいじゃないってことです』
鉄砲塚「は、はあ……」
螺旋『じゃあ、オレはこれで』
螺旋は自分の部屋へ戻っていったが、鉄砲塚はしばらく玄関で唖然としていた。
つづく