TOV 天を照らす銀河 第2章
□第35話 砂漠横断
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水分を含んだサボテンで水分補給しながら砂漠を進んで行くリョウ達。
リョウ『ん?なんだあれ?』
リョウが砂の中でうごめく物体を見つける。
その物体はこちらに向かってきた。
リョウ『こっちに来るぞ』
ガシッ
うごめく物体から手が出てきてリョウの足をつかみ、顔を上げた。
パティ「リョウなのじゃ!!」
リョウ『ぱ、パティ?砂の中で何してんだ?』
パティ「もちろん!宝探しなのじゃ!でも、見つからんのじゃ」
リタ「こんな熱い砂の中に潜っていたら、命がいくつあっても足りないわよ」
エステル「パティも一緒に行きましょう。その方が安全ですし」
パティ「ありがとなのじゃ」
砂漠を進んでいると、パティがリョウに
パティ「そういえばリョウも記憶喪失と言っておったのう」
リョウ『ああそうだ。自分の名前以外はまったく覚えてなくてな……』
パティ「やっぱり不安なのかの?」
リョウ『そうだな……でも』
パティ「でも?」
リョウ『リタがな、たとえリョウが何者でもあたしはリョウの味方で恋人なんだからって励ましてくれてな。その言葉に救われたよ』
パティ「そうか……ん?恋人?」
リョウ『俺とリタは付き合ってるんだ』
パティ「そうじゃったのか!ひゅーひゅーなのじゃ」
リョウ『茶化すなよ。ただでさえ暑いのにもっと暑くなるだろ/////』
パティ「うちもいずれはリョウとリタ姐にも負けないくらいのカップルにユーリとなってみせるのじゃ!」
リョウ『そ、そうか。がんばれ』