TOV 天を照らす銀河 第2章
□第28話 魚人退治
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砂漠とノードポリカがあるデズエール大陸へ向かうには船に乗らないといけないため港に向かうリョウ達。
「うーん。困ったわね……」
波止場に着くと、なにやら考え事をしている女性がいた。エステルとユーリが
「あれ?あの人は」
「たしか……カウフマンだっけ?」
すると、カロルが
「し、知り合いなの?」
「いや、前に一度だけ。おまえこそ知り合い?」
「知り合いって……5大ギルドのひとつ、幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)の社長(ボス)だよ」
「つまり、ユニオンの重鎮よ」
レイヴンが付け足す。
「あの人なら海を渡る船を出してくれるかも」
カロルがそう言うと、カウフマンに話を聞きに行く。
カウフマンはユーリに気付き
「あら、あなたはユーリ・ローウェル君。いいところで会ったわ」
『手配書の効果ってすげえな。すっかり有名人じゃねえかユーリ』
「うるせえ」
「あなたにピッタリの仕事があるんだけど」
「ってことは荒仕事か?」
「察しがいいわね。この季節、魚人の群れが船の積荷を襲うから大変なの」
「オレ達もギルド作ってな。今、仕事の最中で他の仕事は請けられねえ」
ユーリが断るが、カロルは
「ユーリ!船はどうするの?」
「船?なるほどなるほど……」
カウフマンは少し考える。そして
「じゃあ、ギルド同士の協力でどう?それに今なら魚人を退治して、私達の目的が済んだら、この船を進呈するわ」
『破格の条件だなそれは。受けた方がいいんじゃねえかユーリ?』
「しょうがねえな」
「契約成立ね。じゃあ、さっそく出航するわよ」
こうしてリョウ達の船旅が始まった。