TOV 天を照らす銀河 第2章
□第27話 不安な夜
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リタがリョウの部屋へ入ると、リョウはベッドの上に座っていた。
『リタ、全部聞こえたぞ/////』
おそらくさっきの話だろう。
「ご、ごめん。勝手に話して/////」
『いいって。いつか言わないといけないことだし……でも/////』
「?」
『この部屋ベッドひとつしかないぞ。しかもシングル/////』
「い、一緒に寝ればいいでしょ/////」
『ほ、本気か?////』
「いやなの?」
リョウを睨むリタ
『い、いやなわけでは………「じゃあ、いいでしょ」『はい……』
今ふたりは、同じベッドの上で向かい合っている。突然、リタが
「不安なの?」
『え?』
「自分が何者なのか?」
『……ああ、俺がもし、リタやみんなにとって敵だったり、この世界にとって邪魔な存在だったりすると思うと不安でいっぱいになる』
「絶対にそうではないとはあたしの口からは言い切れないわ……でも」
『でも?』
ギュッ
リタはリョウに抱きつく
『り、リタ?/////』
「これだけは言い切れるわ、リョウが何者でもあたしはリョウの味方で恋人なんだから//////」
『リタ……/////』
ギュッ
リョウもリタを抱きしめる。
『ありがとう。なんか元気出た/////』
「ど、どういたし……ん/////」
リタは唇を塞がれた。リョウの唇によって。
『最近してなかったからな/////』
「ば、バカ……//////」
そう言いながらもリタはリョウの胸に顔を埋める。
このままふたりは眠りについた。
ふたりの顔はとても幸せそうだった。
To be continued