TOV 天を照らす銀河 第2章

□第26話 解放
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対峙するリョウとイエガー


『あんたは俺を知っているのか?』


「奇妙なクエスチョンですね……」


『俺は記憶喪失でね。さっきあんたと目が合った時、動揺しただろ?
だから、俺のことを知っているのかと思ったんだ』


「リョウ・ゲキショウ……」


『なんで名前を!?』


「やはりそうですか……全く同じですね」


『どういうことだ?』


「ミーのフレンドと同じということです。ネームも容姿も……」


『俺とお前が友人……だと?』


「それはありえまセーン。ビコーズ、リョウは10年前に……死んだのですから!!」


イエガーはそう言い終わると、武器の鎌を持って向かって来る。


キィィン


とっさに銀雪花でイエガーの攻撃を防ぐ


『待て!訳が分からない!俺は10年前に死んでいるだと?』


「もう話すことはありまセーン。ユーはミーの敵なのですから!」


『くそっ』


銀雪花を振るが、イエガーの姿はなかった。

いつに間にかイエガーはリョウの背後に回っており
鎌から変形した銃を構えていた。


〖しまった!〗


撃たれると思ったが、イエガーは撃ってこない。
それどころか武器を収めた。


「ミーにはできません……」


『イエガー……』


「キュモール様!フレン隊です!」


突然、キュモール隊の騎士が報告に現れた。


『フレンが?』


「ここはエスケープするのがベターですね。ゴーシュ、ドロワット」


「はい。イエガー様」


「やっと出番ですよ〜」


ふたりの少女が現れ、煙幕が周りに立ち込める。


『待て!イエガーまだ話は……全然見えねえ』


「リョウ!大丈夫か?」


煙の中からユーリが話しかけてきた。


『大丈夫だ。俺はイエガーを追う』


「オレ達もキュモールの野郎を追う」


『じゃあ、後はフレンに任せて行くぞ!』


リョウ達はイエガーとキュモールを追ってヘリオードを出た。
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