TOV 天を照らす銀河 第2章
□第25話 不穏な動き
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騎士団本部
ドカッ
『じゃまするよ〜』
扉を蹴り開けるリョウ。
中には十数人の騎士がいた。
さっき殴った騎士が
「あ、あいつらです。魔導器を見られたのは」
「とりあえず、捕まえろ!!」
騎士たちがリョウとリタに向かって来る。
『どうするリタ?話なんて聞いてくれそうにもないけど?』
「しょうがないわね……ぶっ飛ばすわよ!!」
『了解〜』
『烈・魔神剣!!』
ドォォォォン
「ファイアボール!!」
ドカァァァァン
リョウとリタは騎士を倒していく。すると扉の方から
「おいおい……メチャクチャだな」
『新手か?』
声のする方を見ると、見覚えのある黒い長髪の青年……ユーリが騎士の格好をして立っていた。
『ユーリ?どうしたんだその格好?』
「まあ、いろいろあってな……おまえらこんなとこで何やってんだ?」
「こっちもいろいろあったのよ」
リタが喋っていると、ユーリの後からエステル、カロル、ジュディスがやってきて、とりあえず騎士団本部から出ることにした。
「で?なんでふたりはここで暴れてたんだ?」
ユーリの問いにリタは、騎士が魔導器を運んでいるのを見て何に使うのか聞き出そうとして騎士団本部へ乗り込んだ。
と説明した。
ユーリたちはというとノール港で助けたポリーとその母親ケラスに会い、夫のティグルが行方不明になっていることを聞き、探している途中だった。
キュモールが関わっているらしい。
『でも、なんでユーリが騎士の格好に?』
「動きやすいようにな」
『似合ってないぞ〜』
「うるせ」
リョウがユーリをからかっていると、カロルが
「それよりも、さっき見つけた怪しい場所へ行こうよ」
リョウたちはその怪しい場所に行くための昇降機へ向かった。