フリー短編夢小説

□過去拍手文
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それぞれの七夕 TOGf ファクトとパスカルの場合


ファクトとパスカルの家 ファクトの部屋


『願い事か……』


ファクトは、机の上に置いてある短冊を見ながら願い事を考えていた。
今日は七夕。ファクトの妻パスカルが数時間前に、短冊に願い事を書いてお互いに見せ合おうよ。と言い、お互い自分の部屋で考えている最中である。


『俺が今望むこと……欲しいもの……ん?あるじゃないか……』


願い事を見つけたファクトは短冊に書く。


「ファクト〜あたしは書けたけど、どう?」


ドアの向こうからパスカルの声が聞こえてきた。


『俺もちょうど書けたところだ。俺の部屋で見せ合うか?』


「うん。分かった」


パスカルがファクトの部屋に入る。


「じゃあ早速、あたしの願い事は……」


『ストップだ』


「へ?」


パスカルが願い事を言おうとしたのだが、それをファクトは止めた。


『せーので一斉に短冊を見せないか?きっと同じ願いだからな』


「え!?そうなの!!分かった」


『「せーの」』


ふたりはお互いの短冊を見た。


『「……//////」』


なぜかふたりは顔を赤くしたまま沈黙が続いた。


ふたりの願い事は全く同じだった。それは……


『「子どもが欲しい」』


数か月後、その願いは叶うのだがそれはまた別のお話。


End
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