SAO オレとボクの道

□第11話 突然の贈り物
1ページ/1ページ

木綿季の病室


『木綿季。いるか?』


突然、興治が木綿季の病室に入ってきた。


「あ!興治!?」


『すまない。ここ最近ALOと病院に行けなくて……』


「ほんとだよ……ボク寂しかったんだからね!」


『わるかった』


木綿季に近づき頭を撫でる。


「撫でてくれたから許してあげる!」


『よかった。今日は木綿季に渡す物があるんだ』


そう言うと興治は木綿季に一通の封筒を渡した。


「なにこれ?」


『開ければ分かる』


木綿季は封筒を開ける。


「これって……」


木綿季は言葉を失う。
封筒の中には木綿季の家の住所が書かれている土地の権利書が入っていたからだ。


「なんで……これを興治が?」


『簡単なことだ。木綿季の伯母さんから買ったんだ』


「買った……ってそんなお金どうやって?」


『オレの両親の遺産を全部使って買っただけだ』


「そんな……なんでボクのお家なんかの為に……興治の大切なお金を……」


木綿季は泣き出してしまった。


『大切な思い出がいっぱい詰まった家なんだろ?』


「そうだけど……でも……」


『……なあ木綿季、お金は何の為にあると思う?』


「え?物を買う為?」


突然の質問に驚く木綿季だったが、そう答えた。


『お金はな、お金よりも大切なものを守る為にある。とオレは思っている』


「お金より大切なもの?」


『ああ。オレにとっては恋人……つまり木綿季だ』


「ボク?」


『木綿季の大切なもの、思い出、それを守りたかったからお金を使ったんだ』


「興治……ごめんね」


『そこはありがとうって言ってほしいな』


「ありがとう……ボクを、ボクの思い出を守ってくれて」


木綿季は興治に抱きついた。


『ああ/////』


「好き……大好き……/////」


抱きしめる力を強める木綿季


『木綿季……もうちょっと先のことなんだが……』


「なに?」


『オレと一緒にあの家に住まないか?/////』


「う、うん!!/////」


木綿季は満面の笑みで返事をした。


To be continued

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ