SAO オレとボクの道

□第9話 告白
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「ボクね興治といっぱい話したいことや聞きたいことがあるんだ」


『何でも聞いてくれオレも木綿季と話したい』


木綿季は車椅子からベッドに移り、興治は椅子を出し木綿季の傍に座る。

倉橋は席を外した。おそらく二人きりのほうが話しやすいと思ったからであろう。


「しつも〜んその一、普段は何をしているの?」


早速、木綿季は興治に質問をしてきた。


『普通の会社員。まだ入社して一年目だ』


「なるほどなるほど。じゃあ、その二、年齢は?」


『えっと……「待って!ボク、当ててみるから」


〖自分で聞いておきながら……〗


『じゃあ、当ててみてくれ。木綿季から見てオレは何歳に見える?』


「えっと……大学を卒業してるとして……そのあと就職して……23歳!!」


『残念、不正解だ。そんなに老けて見えるか?』


少しショックを受ける興治。


「じゃあ、正解は?」


『19だ』


「ええ〜!?」


『そんなに驚かなくてもいいだろ……』


さらにショックを受ける興治。


「大学には行ってたと思ったから……」


『大学は進学しようと思えばできたんだが、すぐに働きたかったからな……それに』


「それに?」


『両親はオレが小さい頃に事故で亡くなってな。それ以来は施設で育ったんだ。
でも、その施設は高校までしかいられなかったのも理由かな』


「そうだったんだ……ボクもパパとママと姉ちゃんがいたけど、みんなボクと同じ病気で亡くなったんだ」


『そのことは倉橋先生から聞いた。辛かったな……』


興治は木綿季の頭を優しく撫でる。


「うん……でも、興治のおかけでもう大丈夫!!
あとはリハビリとかあるから、退院はまだ先だけど、スリーピング・ナイツのメンバーや興治と生きられることがとても嬉しい」


『両親や姉の分まで生きないとな』


「うん!!それとまだ興治に聞きたいことが……」


グー


突然、木綿季の腹の虫が鳴った。


『ははは』


「も〜笑わないでよ/////」


『すまない。腹が減ったならなにか売店で買ってこようか?』


「ならボクも行く。続きは屋上で話そ?」


『じゃあ、一緒に行くか』


木綿季は車椅子に移り、興治はそれを押して売店へ向かい、そのまま屋上へ行った。
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