SAO オレとボクの道
□第1話 不本意な戦い
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新生アインクラッド24層の小島。大勢の観客がいる中、今ここではALOのデュエルが行なわれていた。
「まいった!降参(リザイン)!」
ひとりの男が降参し、デュエルは終わった。
勝者は絶剣と呼ばれているインプの少女だった。
「次に対戦する人いませんか〜?」
勝って間もないのにすぐに次の対戦を探す絶剣の少女
「これで67人抜きだぜ」
「誰か止める奴いないのかよ」
観客がざわついている中ひとりのインプの青年……キョウは
〖暇つぶしに絶剣を見に来たんだが、噂通りの強さだな……OSS(オリジナル・ソードスキル)欲しさにデュエルする奴がこんなにいるとはな……〗
絶剣の少女は強力な11連撃のOSSを賭けてデュエルをしている。
OSS欲しさに挑む者が大勢いるのだが、すべて返り討ちにしている。
〖オレは見に来ただけだし、OSSも必要ないから帰るとするか……〗
キョウは帰ろうと人混みの中から出ようとしたが
ドンッ
『いてっ』
観客のひとりにぶつかり、ふらついてしまう。倒れないようにバランスを取ろうとしていると、帰る方向とは逆の方に行ってしまい
『ふう、出れたか』
「次の対戦相手かな?」
『え?』
人混みから出れたと思ったら、目の前には絶剣の少女。キョウは絶剣の少女の方向に出てしまった。
『(間違えたな……)いや、オレは……』
「おお!おまえ勇気あるな!」
「がんばれよ〜」
「記録止めちまえ〜」
周りは一瞬にして断りづらい空気になった。
『……』
「どうしたの?」
『デュエルするか……』
キョウは不本意ながらも絶剣の少女とデュエルすることになった。