TOV 天を照らす銀河 第1章
□第13話 逮捕のち…
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廃墟の出口を目指すリョウ達。
「グルルルル」
ラピードが唸り声を上げる。出口には身分の高そうな騎士とその部下らしき騎士が待ち受けていた。
「ようやく見つけたよ、愚民ども。そこで止まりな」
「わざわざ海まで渡って、暇なんだなキュモール」
「うるさいよ!まあいい。とりあえず姫様こちらへ」
キュモールと呼ばれた騎士はユーリの言葉を無視し、エステルの方へ目を向ける。
「姫様って誰…?」
カロルの疑問にユーリが
「姫様は姫様だろ、そこの目の前のな」
「え…ユ、ユーリどうしてそれを…?」
「え…エステルが…姫様?」
ばれていたことに驚くエステル。姫であることに驚くカロル。しかし、リタとリョウは
「やっぱりね。そうじゃないかと思ってた」
『俺も俺も』
あまり驚いていないのであった。エステルはキュモールの前に出て
「彼らをどうするのですか?」
「決まってます。姫様誘拐の罪で八つ裂きです」
「待ってくださいわたしは誘拐されたのではなくて…」
「あ〜、うるさい姫様だね!こっちに来てくださいよ!」
キュモールは剣を振りかざした。すると、今度はリョウがキュモールの前に出る。
『姫様の前でそんな物騒なもん振りかざすんじゃねえよ』
「なんだいキミは?ジャマなハエはそこで死んじゃえ」
「ユーリ・ローウェルとその一味を罪人として捕縛せよ!」
その時、キュモールの背後からルブランの声が聞こえ、アデコールとボッコスも現れた。
「貴様らシュヴァーン隊…!ちっ命拾いしたね…」
そう言い残してキュモールとその部下は去って行き、そのあと、リョウ達はシュヴァーン隊に連行されていった。