ToLOVEる ふたりぼっち

□第4話 アリーヴェデルチ
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金色の闇にリトの始末を依頼した宇宙人ラコスポの宇宙船が現れた。

白崎「う、宇宙船?こ、これは夢?一体なにがなんだか……頭が痛い」

バタッ

リト「お、おい白崎!」

白崎はこの状況についていけず、気絶した。
宇宙船からラコスポが降りてきた。

ラコスポ「ジャジャーン。ラコスポただいま参上だもん」

和壱〖こいつが黒幕?よ、弱そう……〗

ラコスポ「金色の闇!おまえのターゲットは結城リトだろ!関係ない地球人となにしてるんだもん」

金色の闇「ちょうどよかった。話がありますラコスポ」

ラコスポ「!?」

金色の闇「結城リトのデータ……あなたから聞いたものとはかなり違うようです。ターゲットに関する情報はウソ偽りなく話すように言ったはず……」

ラコスポ「うるさい!結城リトはララたんをだます悪いヤツだ!!」

ララ「リトはそんな人じゃないよ!ヤミちゃん!ラコスポの言うことなんて信じちゃダメだよ!」

和壱〖ヤミちゃん?〗

金色の闇「……」

金色の闇はラコスポに冷たい視線を送る。

ラコスポ「な……なんだもんその目は!ボクたんは依頼主だぞ!!」

和壱『おいチビ助、もうあきらめろ。こいつはもうおまえの言うことは信じねぇ』

ラコスポ「だ、誰がチビだって!キ〜〜〜〜〜こうなったら。出てこい、ガマたん!」

ラコスポの宇宙船からなにかが転送されてきた。

「ニャーーーー」

それは巨大なカエルのような生きものだった。

ペケ「あれは!珍獣イロガーマ!?」

ララ「知ってるの?ペケ」

ペケ「はい……宇宙生物図鑑で見た事があります。もし、あれが本物なら……私の天敵!!」

ラコスポ「さぁガマたん!!お前の恐ろしさ見せてやるもん!!」

ガマたんは金色の闇に向けて粘液を吐き出した。

金色の闇「!?」

金色の闇は跳んで避けるが、飛び散った粘液の一部が服にかかった。すると

ジュウウウウウ

かかった部分だけ服が溶けてしまった。

金色の闇「服が……!!」

ラコスポ「ひゃはは!ガマたんの粘液は都合よく服だけ溶かすんだもん!」

金色の闇「……そんな不条理な生物……認めません!」

右手を刃物に変えようとするができなかった。

金色の闇(変身できない!?もう体力が……)

ラコスポ「スキありだもーん!」

ガマたんが今一度、金色の闇に向けて粘液を放った。

金色の闇(しまった……)

和壱『アドレイション!!』

金色の闇の前にアドレイションが現れ、代わりに粘液を被った。

ラコスポ「な、なんだもんそれは?」

和壱『スタンドに服というものはないからな。被っても意味はないぜ』

ラコスポ「す、スタンド!お前スタンド使いか?」

和壱『ご名答!そしてこのスタンドがお前をぶっとばす!!』

和壱がラコスポに向かって走り出す。

ラコスポ「く、来るなだもん!」

ガマたんは粘液をとばそうとしようするが

和壱『なんだチビ助?オレの裸が見たいのか?』

ラコスポ「うっ!」

一瞬ラコスポの動きが止まった。

和壱『いまだ!オラァ!!』

ラコスポに向けてアドレイションがパンチを繰り出すが、当たらなかった。

和壱〖的が小さくて当たらなかったか……〗

ラコスポ「あ、危なかったもん!ちょっと頬をかすめただけだったもん!」

和壱『かすった?じゃあ、オレの勝ちだな』

ラコスポの頬に刻印が浮かんだ。

ラコスポ「こ、これは!な、なんだもん?」

ラコスポの目の前にはもうすでに和壱が現れていた。

和壱『覚悟はいいか?オレはできている』

ラコスポ「ヒィ!?」

和壱『アリアリアリアリアリアリアリアリ!!』

ラコスポとガマたんにラッシュを叩き込む。

和壱『アリーヴェデルチ!!(さよならだ)』

バキィ

ラコスポ「だも〜〜〜〜〜ん」

ラコスポとガマたんは空の彼方へ飛んで行った。

和壱『ふう、これで終わったか……』

ララ「すごーい黒乃!」

リト「黒乃大丈夫か?」

和壱『ああ、大丈夫だ』

金色の闇「黒乃和壱」

和壱『?』

金色の闇「どーして、私をかばったんですか?敵である私を……」

和壱『オレの敵はあのチビ助ひとりだ。おまえがまだリトを狙うなら話は別だけどな……』

金色の闇「……いいえ。もう結城リトはターゲットではありません」

リト「な、なら。もうオレを狙うのはやめて、宇宙に帰ってくれよ、な?」

金色の闇「宇宙に帰る……?」

和壱『そうだな。もう地球にいる理由はないからな』

金色の闇「いいえ、宇宙には帰りません」

和壱『へ?』

金色の闇「黒乃和壱……あなたに負けたままでは帰れません。
なので、あなたに勝つまで、私は地球に留まる事にします」

リト「ええ!?」

和壱『おもしれえ。いつでも相手になってやるよ』

金色の闇「では、そういう事で」

金色の闇はその場から去ろうとする。

和壱『またな!ヤミ!!』

金色の闇「……はい」

ヤミは去っていった。

リト「いいのかよ黒乃?あいつ殺し屋だぞ」

和壱『そのぐらいの方がいいケンカ相手になるからな』

ララ「本人が言ってるからいいと思うけど?」

リト「まあ、いいか」

和壱『さてと、オレは帰るとしますか』

ララ「私達も帰ろうリト」

リト「そうだな」

その場で解散となったが、3人共白崎の事をすっかり忘れていた。


それから数時間後……

白崎「うーん。あれ?ここは?」

白崎が目を覚ました。

白崎「そういえばここで宇宙船を見たような……そんなわけないよね。あれは夢だ。宇宙人なんている訳がない」

ひとりで納得した白崎も家に帰った。

To be continued
 

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