ToLOVEる ふたりぼっち

□第3話 スタンドと変身
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シュパッ

和壱『おっと。当たらねぇな』

金色の闇の攻撃を避けながら移動する和壱。

金色の闇「ちょろちょろと逃げまわらないでください」

和壱『逃げも戦術の一種だ』〖身体を自由に変形、スタンドが見えるってことはあいつも宇宙人か……〗

しばらく移動していると、神社の広場に着いた。

金色の闇「もう逃げ場はありませんよ」

和壱『そうだな。まあ、人もいないしここならいいだろ』

金色の闇「?」

和壱『これはオレとおまえとのケンカだ。関係のない奴は巻き込みたくないんでね』

金色の闇「なるほど……」

和壱『さてと、久々に暴れるとしますか!!』

和壱は金色の闇に向かって走り出す。

和壱『アドレイション!!オラァ!!』

金色の闇「変身(トランス)」

アドレイションを出し、正拳突きをするが、金色の闇は髪を拳に変えて正面からアドレイションの拳にぶつける。

和壱『まだだ!オラオラオラオラオラオラ!!』

続けてラッシュを叩き込むが、金色の闇の拳が増えてそれを全て相殺させる。

金色の闇「今度はこちらからいきます」

拳を龍の頭に変えて和壱に噛みつきにいく。

和壱『無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!』

噛みつかれる前に全ての頭を叩いた。

金色の闇「これならどうです」

今度は龍の頭を刃物に変えて襲い掛かる。

和壱『さすがにこれは殴れねえな。だから……逃げる!!』

突然和壱の姿が消え、刃が空を切った。

金色の闇「!?……どこに?」

金色の闇の背後に気配を感じた。

金色の闇「そこです!」

振り向きざまに刃で切るが誰もいなくてまた空を切った。
そして再び背後に気配を感じ、振り向きざまに切るが、また誰もいない。
それを何回も繰り返していると

金色の闇「はあ……はあ……(いけない、体力が……)」

金色の闇の息が上がってきた。

和壱『なんだ?もうばてたのか?』

振り向くと和壱がいた。

金色の闇「く……な、なぜ姿が捉えられない……」

和壱『自分の髪をよく見てみな』

金色の闇「え?こ、これは?」

金色の闇の髪に刻印がひとつ浮かび上がっていた。

和壱『その刻印はアドレイションが触れた場所につけることができる。それがある限り瞬時にその場所へ瞬間移動ができる。それがオレのスタンド、アドレイションの能力だ。ちなみに最初に殴り合った時につけておいた』

金色の闇「なんども私の背後に現れては消え、現れては消えていたのですか?」

和壱『そゆこと。もうリトを殺すのは諦めて帰りな』

金色の闇「一度受けた依頼を途中で投げ出すにはいきません……」

和壱『そうかい。こっちも親友の命がかかっているから容赦はしない』

金色の闇「親友……ですか……」

和壱『ああ。親友だ』

金色の闇「結城リトはデビルークのプリンセスを脅迫し、デビルーク乗っ取りを企てる極悪人だと依頼主から聞いています」

和壱『リトが……?ぷぷぷ、ははは、ないない絶対ない!?そんな度胸あいつには絶対ない!?おまえ本当に思ってるのか?』

金色の闇「そ、それは……」

和壱『迷っているなら、なおさら諦めな。中途半端な気持ちで仕事をするのもどうかと思うぜ』

金色の闇「……かもしれませんね」
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