TOV 天を照らす銀河 最終章

□第79話 最終決戦
1ページ/2ページ

ディエド城


ディエド城に潜入したリョウは長い廊下を進んでいた。

リョウ『この先にディエドが……』

しばらく進んでいると、広間に出た。奥には玉座があり黒衣をまとった黒髪の男が頬杖をついて座っていた。

「来たか……銀河の皇よ」

リョウ『魔王ディエド……』

ディエド「いかにも。我が魔王ディエドだ。ようこそ我が城へ、歓迎しよう」

リョウ『そりゃあどうも。歓迎してもらって悪いけどあんたにはさっさと退場してもらうぜ。下で待ってる仲間がいるからな』

そう言いリョウは銀雪花を抜く。

ディエド「いいだろう……」

ディエドは玉座から立ち上がり右手から黒い大剣を出現させた。

リョウ『そういえばひとつだけ聞きたいことがある』

ディエド「なんだ?」

リョウ『なぜ星喰みを操って地上を襲わなかったんだ?そうすれば俺が来る前にあんたの目的は果たせたはずだ』

ディエド「簡単なことだ。星喰みを操るまでもなかったと思ったからだ」

リョウ『?』

ディエド「我は長い年月の間星喰みと共に封印されてきた。だが、人間共が何をしていたのかは大体感じることができた。始祖の隷長との戦い、魔導器の独占などを、な。
そして我は思ったのだ、人間はそのうち自滅すると。ならばわざわざ星喰みを使わずともこの世界は我のものになるとそう思ったからだ」

リョウ『残念だったな。星喰みは精霊に変わり、人間はこの先も生きていく』

ディエド「だが銀河の皇、貴様を消せばもう我を倒せる者はいなくなる。結果は同じだ」

リョウ『それはありえないことだな。俺が必ずあんたを倒すからだ!』

ディエド「面白い……光と闇は互いを消し合う存在。残るのはどちらかひとつ!」

リョウ『いくぞ!!』

ディエド「来い!!」
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ