TOV 天を照らす銀河 最終章

□第72話 残された時間
2ページ/2ページ

宿屋で待っているリョウたちのもとに、ウィチルとソディアがやってきた。

ウィチル「ようやくつかまえましたよ!どこほっつき歩いてたんですか」

ソディア「ユーリ……ローウェル……」

ウィチル「……ソディア?」

ユーリ「んで、フレンがどうしたってんだよ」

ウィチル「あ……はい、あの怪物が空を覆ってから、大勢この大陸から避難すんです。でもギルドの船団で帝国の護衛を拒否するのがいて、隊長はそれを放っておけなくて。
魔物に襲われた船団はヒピオニアに漂着、僕たちは戦ったけど段々、追い詰められて……」

ソディア「私たちだけが救助を求めるため、脱出させられた……。でも騎士団は各地に散っていて……」

ウィチル「もう皆さんにお願いするしか方法はないんです」

ソディア「しかし……時が経ちすぎた……隊長はもう……」

ユーリ「相変わらずつまんねぇ事しか言えないヤツだな」

ソディア「な、なに!」

ユーリ「諦めちまったのか?おまえ、今まで何のためにやってきたんだよ?」

ソディア「私は!あの方……フレン隊長のために!あの時だって……」

ユーリ「ふん。めそめそしててめえの覚悟忘れて諦めちまうやつに、フレンのためとか言わせねぇ」

ソディア「覚悟……」

ユーリ「リンゴ頭!ヒピオニアだったな」

ウィチル「え、ええ」

ユーリ「そういうわけだ。ちょっと行ってくるわ。みんなはタルカロンに行く準備を……」

ユーリは部屋から出ようとするが

エステル「え?わたしたちも行きますよ?」

カロル「そうだよ、悪いクセだよ、ユーリ」

ユーリ「そういうけどな、割とヤバそうな感じだぜ?」

ジュディス「なら、なおさらあなたひとりで行かせる訳にはいかないわね。それにバウルが言うことを聞かないと思うけど?」

リタ「ひとりはギルドのために、ギルドはひとりのために、なんでしょ」

リョウ『またそんなことすると、前みたいに重めのチョップをくらわせるぞ』

レイヴン「時間がないならちゃっちゃと行って片づけようじゃないの」

パティ「うちは噛みついたウツボ以上の勢いで、死ぬまでユーリについて回るぞ」

ユーリ「ったく付き合いいいな。そんじゃ行くか!」

カロル「おー!凛々の明星出撃ぃ!」

ラピード「ワン!」

リョウたちはヒピオニア大陸へ向かった。

To be continued
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ