TOV 天を照らす銀河 最終章
□第72話 残された時間
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宿屋で待っているリョウたちのもとに、ウィチルとソディアがやってきた。
ウィチル「ようやくつかまえましたよ!どこほっつき歩いてたんですか」
ソディア「ユーリ……ローウェル……」
ウィチル「……ソディア?」
ユーリ「んで、フレンがどうしたってんだよ」
ウィチル「あ……はい、あの怪物が空を覆ってから、大勢この大陸から避難すんです。でもギルドの船団で帝国の護衛を拒否するのがいて、隊長はそれを放っておけなくて。
魔物に襲われた船団はヒピオニアに漂着、僕たちは戦ったけど段々、追い詰められて……」
ソディア「私たちだけが救助を求めるため、脱出させられた……。でも騎士団は各地に散っていて……」
ウィチル「もう皆さんにお願いするしか方法はないんです」
ソディア「しかし……時が経ちすぎた……隊長はもう……」
ユーリ「相変わらずつまんねぇ事しか言えないヤツだな」
ソディア「な、なに!」
ユーリ「諦めちまったのか?おまえ、今まで何のためにやってきたんだよ?」
ソディア「私は!あの方……フレン隊長のために!あの時だって……」
ユーリ「ふん。めそめそしててめえの覚悟忘れて諦めちまうやつに、フレンのためとか言わせねぇ」
ソディア「覚悟……」
ユーリ「リンゴ頭!ヒピオニアだったな」
ウィチル「え、ええ」
ユーリ「そういうわけだ。ちょっと行ってくるわ。みんなはタルカロンに行く準備を……」
ユーリは部屋から出ようとするが
エステル「え?わたしたちも行きますよ?」
カロル「そうだよ、悪いクセだよ、ユーリ」
ユーリ「そういうけどな、割とヤバそうな感じだぜ?」
ジュディス「なら、なおさらあなたひとりで行かせる訳にはいかないわね。それにバウルが言うことを聞かないと思うけど?」
リタ「ひとりはギルドのために、ギルドはひとりのために、なんでしょ」
リョウ『またそんなことすると、前みたいに重めのチョップをくらわせるぞ』
レイヴン「時間がないならちゃっちゃと行って片づけようじゃないの」
パティ「うちは噛みついたウツボ以上の勢いで、死ぬまでユーリについて回るぞ」
ユーリ「ったく付き合いいいな。そんじゃ行くか!」
カロル「おー!凛々の明星出撃ぃ!」
ラピード「ワン!」
リョウたちはヒピオニア大陸へ向かった。
To be continued