TOV 天を照らす銀河 最終章

□第69話 救うべき魂
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結晶の森、エレアルーミンの内部に入り込んだリョウたち。

リョウ『綺麗だな……ハルルとは違った美しさだ』

カロル「ここに始祖の隷長が?」

ラピード「ワン!」

ユーリ「どうしたラピード?」

ラピードが踏み荒らされた結晶の跡を見つける。

パティ「こんなところに来るなんてどこの物好きなのじゃ」

リョウ『先客がいるみたいだな。みんな、気をつけろよ』


森を進んでいると、突如ブーメランが飛んできた。

リョウ『おっと!』

リョウはそれを弾く

ジュディス「この武器……!」

カロル「ナン!」

リョウたちの目の前に、傷を負ったナンが現れた。

ナン「……警告する。ここは魔狩りの剣が活動中だ。すぐに立ち去り……」

言葉の途中でナンは倒れた。

カロル「ナン!」

カロルはナンに駆け寄った。

エステル「ひどいケガ……」

エステルはナンに治癒術をかける。

カロル「しっかり!ナン!」

ナン「カロル……」

カロル「一人でどうしたんだよ!首領やティソンたちは?」

ナン「……師匠たちは奥に」

カロル「え!?ナンをおいて!?なにがあったのさ!」

ナン「不意に標的とここで戦いになって。あたし、いつもみたいに出来なくて……師匠が、迷いがあるからだって」

カロル「迷い?」

ナン「魔物は憎い。許せない。その気持ちは変わらない。でも今はしなきゃいけないことがあるんじゃないかって……それを話したら……」

レイヴン「置いて行かれたってか」

ジュディス「愚かね。この期に及んで生き方を見つめ直せないなんて」

カロル「ひどいよ!ナンは間違ってないのに!」

リョウ『落ち着けカロル。魔狩りの剣の狙いは始祖の隷長だな。急ごう』

カロル「一緒に行こう、ナン」
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