TOV 天を照らす銀河 最終章

□第67話 襲い来る星喰み
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リョウたちが氷刃海を抜けるあたりで

ゾクッ

リョウは突然悪寒を感じ、立ち止まった。

リタ「どうしたの?」

リョウ『なんか今寒気が……』

レイヴン「そりゃあここは氷刃海、寒いのなんて当たり前。ああ寒い」

リョウ『そういう寒さじゃなくて、なんか嫌な寒さなんだ……』

ジュディス「風邪でもひいたのかしら?」

ドォォォォォン

突然轟音が鳴り響いた。

カロル「な、なに、今の!?」

パティ「あの方角は……」

ユーリ「ザウデの方だな」

空は瞬く間に黒い禍々しい物体が覆い、無数の星喰みの分体が現れた。

リタ「星喰みから守る結界……ザウデになにがあったの!?」

リョウ『ディエドだ……』

リタ「え?」

リョウ『ディエドがザウデを破壊したんだ……』

エステル「分かるんです?」

リョウ『俺が銀河の皇だからか分かるんだ。さっきの寒気はディエドのものだったんだ』

ジュディス「星喰みを操る魔王……」

カロル「星喰みを操ってなにをするつもりなの?」

リョウ『俺が小さい頃両親から聞いた話じゃ、奴はこの世界を支配しようとしたらしい』

パティ「その最初の一歩が始まったのか?」

リョウ『そうかもな。まずは星喰みをなんとかしないと』

ユーリ「なあリタ、星喰みはエアルから生まれたってデュークが言ってたんだが」

リタ「え?」

ユーリ「精霊はエアルを物質に変えるってんなら。もし十分な精霊がいたら星喰みをなんとかできないか?」

リタ「分からない。でもやってみる価値はあると思う」

エステル「やりましょう、ユーリ!」

ユーリ「決まりだな」

突然、ジュディスがバウルの声を聞きつける。

ジュディス「星喰みの眷属が街を襲っているらしいわ。場所はノードポリカ」

リョウ『みんな急ごう!』
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