TOV 天を照らす銀河 最終章

□第65話 泣きたい時は
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アスピオ リタの小屋


氷刃海へ行くのを明日にしたリョウたちはアスピオで休むことにした。
ユーリたちは宿で、リョウとリタはリタの小屋で休んでいる。

リョウ『そろそろなんか作って食べるか』

リョウが立ち上がり台所へ向かおうとした時

リタ「ちょっとあたしの隣に来て座って」

リョウ『?……ああ』

リタにそう呼び止められたので、リタの隣に座る。

リョウ『どうしたんだ?』

リタ「無理、しなくていいのよ」

リョウ『なんのことだ?』

リタ「泣きたいんでしょ?」

リョウ『そ、そんなこと』

そう言うがリョウの目からは涙が流れていた。

リョウ『あれ?な、なんで……』

リタ「友だちが自分を匿って死んだら、泣きたくなるわよ」

リョウ『エルシフル……うう……ぐす』

ギュッ

リタはリョウを抱きしめる。

リタ「泣きたい時は思いっきり泣けばいいのよ。あんたの悲しみをあたしにぶつけて」

リョウ『リタ……う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ』

しばらくの間リョウはリタの胸の中で泣き続けた。

リョウ『ありがとうリタ、スッキリした』

リタ「それならよかった」

リョウ『よし!明日に備えて、飯食って寝るか!』

リタ「そうしましょ」

リョウ『寝る時、今度は俺がリタを抱きしめて寝るからな。お礼の意味も込めて/////』

リタ「ば、バカ……別にいいけど/////」

その夜、予告通りリョウはリタを抱きしめながら一緒に寝た。

To be continued
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