TOV 天を照らす銀河 最終章

□第62話 帰ってきた皇
1ページ/3ページ

リョウ『うーん……ここは?』

リョウが目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。

リョウ〖たしか俺、ザウデから落ちて……〗

エステル「リョウ!目が覚めたんですね!」

突然エステルの声が隣から聞こえた。

リョウ『エ、エステル?なんで?ていうかここは?』

ユーリ「ここは下町のオレの部屋だ」

リョウ『ユーリの部屋?』

ユーリ「実はオレもザウデから落ちてな」

リョウ『そうなのか?』

ユーリ「でもデュークがオレとリョウを助けてくれたんだ」

リョウ『デュークが!?』

ユーリ「んで、ラピードがエステルを連れてきておまえを治療してたんだ」

リョウ『なるほど。ありがとうエステル』

エステル「どういたしまして」

リョウはベッドから起き上がろうとするが、頭部に痛みが走った。

エステル「まだ安静にしてください」

リョウ『いてて……そうだな……あれ?』

ユーリ「どうした?」

リョウ『デューク……デュークはどこにいるんだ!?』

ユーリ「デュークならもうどっか行っちまった」

リョウ『思い出した……デュークは……』

エステル「なにを思い出したんです?」

リョウ『デュークは俺の友だちだ……』

!?

ユーリとエステルは驚愕した。

リョウ『それだけじゃない……思い出した!全部!全部思い出した!!』

ユーリ「おまえ、記憶が戻ったのか?」

リョウ『ああ!』

エステル「聞きたいですけど、みんなが集まった時にしましょう」

リョウ『そうだな。話すと長いし』

エステル「でもよかったです。ユーリもリョウも無事で、みんなに伝えてあげたい。特にリタには」

リョウ『リタがどうかしたのか?』

エステル「リタはリョウのことをとても心配していました」

リョウ『そうか……早く安心させないとな』

ユーリ「今日はもう遅いから明日出発しよう」

エステル「そうですね。しっかり休んでください」

リョウ『分かった』
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ