TOZ 君がくれた名

□最終話 始まる物語
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ツォルガルデが消滅して1年が経った。
災魔はどこにも現れることはなく平和な時が流れていた。
そんなある日



とある墓地


アリーシャは花を持って墓の前に立っていた。
その墓には


ルードここに眠る


と書かれていた。


「ルード。会いに来たよ」


アリーシャは花を墓の前に置き


(ルード……君がいなくなってからもう1年が経った。あれ以来、災魔はどこにも現れていない。今の平和は君がもたらしたんだ。
でも……私は君と一緒に生きたかった……ずっと……ずっと)


アリーシャの目から涙がこぼれ落ちてきた。


「駄目だな私は……いつまでも泣いていてはルードも心配して眠れないだろうに」


「アリーシャ様、そろそろ……」


護衛の騎士が帰るように促した。


「分かった……また来るよルード……」


アリーシャは墓地を去った。
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