TOZ 君がくれた名
□第10話 終わる災厄
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「う……ここは……?」
アリーシャが目を覚ます。自分が地上に降りていることが分かった。
すぐ隣を見ると、ルードが倒れていた。大剣を背負っているのですぐに分かった。
「ルード!しっかりしろ!!」
アリーシャはルードの身体を揺さぶって呼び掛ける。
『アリー……シャ?』
ルードは目を覚ました。
「よかった……戻ってきてくれたんだな」
涙を浮かべるアリーシャ
『ああ……アリーシャが何度も俺の名を呼んでくれたからな』
一安心するふたり。しかし、アリーシャが
「ツォルガルデはどうなったんだ?」
『恐らくすぐ近くにいるはずだ。再び俺と分離したから不完全な状態だろう……』
「封印するなら今しかない。急いで探そう」
『……』
ルードは何かを考えている。
「ルード?」
『ん?ああ、探さないとな……』