TOZ 君がくれた名
□第9話 究極神ツォルガルデ
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「ここは……?」
アリーシャが気が付くと自分が上空にいることが分かった。
「私が踏んでいるのがツォルガルデの身体なのか……なんて大きさだ」
「ひとりで我の所にやって来るとは……その度胸だけは褒めてやろう」
後ろから声が聞こえてきた。振り向くとそこには
「ツォール!!いや、ツォルガルデ!!」
ルードの姿をしたツォルガルデが立っていた。
「そうだ。今はツォールではなく、ツォルガルデだ」
アリーシャはジェトスからもらった槍を構える。
その槍を見たツォルガルデは
「懐かしいなその槍、我を封印できる唯一の武器。だが、それを破壊すれば我を止める方法はなくなる」
「そうはさせない!私はお前を封印する!そして、ルードも救う!!」
「ルードを救うだと?もう奴は我と一体化して消滅した。もう手遅れだ」
「そんなことはない!!ルード、覚えているか?初めて会った時のことを」
「もういない者に何を言っている?」
ツォルガルデはアリーシャに近づき、剣を振るうがアリーシャはそれを避ける。
アリーシャは続ける
「あの時、私はケガをしていた。ルードはそんな私に手当をしてくれた。
その間一緒にいるうちに私は……君に惹かれていった//////」
「黙れ!ルードはもう消滅したと言っているのが理解できないのか?」
ツォルガルデはだんだんといらだってきた。
それでもアリーシャは
「ルードが突然いなくなっても、私はひと時も君を忘れたことはなかった。再会できた時は本当に嬉しかった。
そして、ある日の夜に私は君に想いを伝えた。ルードも私の想いに応えてくれた。あの日は一生忘れることはない。私は君を……ルードを愛している//////」
「黙れぇぇぇ!!!」
ドカッ
ツォルガルデはアリーシャに回し蹴りをくらわす。
「ぐあっ」
アリーシャは吹き飛ばされた。さらにツォルガルデが近づいて
「ルード、ルードとうるさい小娘だ……」
ツォルガルデはアリーシャに向けて剣を振り上げる。
(駄目だったか……)
「死ねぇぇぇ!!」