TOZ 君がくれた名

□第8話 わずかな希望
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「うっ……うう……ルード……」


アリーシャは泣いていた。愛しい人の名前を呼びながら。


「アリーシャ!!」


ロゼ、ライラ、エドナがアリーシャに近づく。


「ひどいケガね……治療するわ」


エドナがアリーシャに治癒術をかける。


「究極神が復活しました。急いで離れなければ災魔が現れて危険です!その前にルードさんも探さないと」


ライラの言葉にアリーシャは


「ルードは……究極神の一部だった……」


「どういうこと!?」


ロゼが驚くが、アリーシャは続ける。


「ルードはツォールに吸収されて、究極神となって消滅した……」


「そんな……ルードさんが……」


ライラは言葉を失った。次にエドナが


「とりあえず今はここから離れましょう。封印した天族がいるところまで近いんでしょう?」


「はい……急ぎましょう。こっちです」


ライラを先頭に4人は走り出した。
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