まどマギ 希望の太陽
□第12話 絶望神
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さやかのソウルジェムを取り戻し、ほむらの家へ着いた久人と杏子。
するとほむらが
「九十九!杏子!無事だったの?」
『ああ、なんとかな。美樹のソウルジェムもここにある』
「じゃあ早くさやかちゃんに」
久人はまどかにさやかのソウルジェムを渡し、まどかはそれをさやかの側に置く。すると、さやかは眠ったままだが息をしはじめた。
「よかった…さやか…」
杏子は安堵した。久人はマミを見て
『巴さんはもう落ち着きましたか?』
「ええ……また迷惑をかけてごめんなさい……」
『俺より東雲に言ったほうがいいんじゃないですか?』
「そうね…東雲君ほんとにごめんなさい……ひとつ間違えばあなたにまで危険があったのに止めてくれて…」
「あの時は必死でしたから……でも、もうあんなことはしないでください」
「ええ、もう大丈夫」
「う、うーん。ここは?」
「さやかちゃん!」
さやかが目を覚ました。
「あたしなにしてたんだっけ?」
『覚えてないのか?』
「うん」
久人はさやかが魔女になっていたことを話した。
「そうだったんだ…でも元に戻してくれたんでしょ?ありがとう」
『どういたし……「まさか魔女をソウルジェムに戻すなんてね」
久人が喋っている途中に聞きたくもない声が聞こえてきた。
いつの間にかキュウべえが現れていた。
『どこから湧いて出てきたてめえ……』
キュウべえに敵意をむき出しにする久人。
「やれやれ僕をゴキブリみたいに言うのはやめてくれないかな」
『てめえなんてゴキブリ以下だ。おまえの企みはもうここにいる全員に話した。鹿目も契約なんてしないだろうよ』
そう言ってまどかの方を見る。まどかは首を縦に頷く。
「やれやれ暁美ほむらはともかく九十九久人、君のようなイレギュラーに邪魔されるとはね」
『あとはワルプルギスの夜を倒せば……「残念だがおまえたちではワルプルギズの夜は倒せない」
謎の声が部屋に響いた。