まどマギ 希望の太陽
□第1話 引越し
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日本のM県S市杜王町のとある家の前で3人の高校生と1人の中学生が話をしている。
「親の仕事の都合とはいえさみしくなるな……」
リーゼントが特徴の高校生。東方仗助が言う。
『はい……俺もさみしいです……』
黒髪の中学生九十九久人は親の仕事の都合で生まれ育った杜王町を引っ越すことになったのである。
「どこに引っ越すんだ?」
ガラの悪そうな高校生。虹村億泰が尋ねる。
『えっと、たしか見滝原ってとこです』
「結構距離あるんだね……」
背の低い高校生。広瀬康一が言うと
『そうですね……でも、なんかあったら連絡してください。遠くてもすぐに駆けつけますんで』
「そういう時じゃなくても遊びに帰って来いよ」
「そうだぜ。俺達は親友だろ?」
「その時はぼくの家に来なよ。いつでも歓迎するよ」
『仗助さん……億泰さん……康一さん……』
「おーい。久人出発するぞー」
久人の父親の声が聞こえた。
『もう行かなくちゃ……それじゃ、俺はこれで……』
親の車に乗り込み出発する。
「元気でなー久人」
「引越し先でもがんばれよー」
「またねー」
仗助、億泰、康一に見送られながら久人は杜王町を去って行った。
『見滝原か……どんなとこなんだろ?』