TOV 天を照らす銀河 第3章

□第55話 帝都へ
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クオイの森


ラピードに案内されクオイの森にやって来たリョウたち。
そこでさっそく寝ているユーリを発見した。

リョウ『ターゲット発見だな』

カロル「ボク行ってくる!」

リタ「あたしも!」

カロルは寝ているユーリに近づき

カロル「ユーリの……」

ユーリ「……?」

カロル「バカーーーーーッ!!」

ブンッ

寝ているユーリの頭スレスレに、カロルの武器が振り下ろされる。

ユーリ「おわ!?」

ユーリは飛び起きた。

ユーリ「なっ?え、あ?カロル!?」

カロル「バカ!アホ!」

ユーリ「ちょ、まて、おい!」

カロルは構わず武器を振り回す。

カロル「トーヘンボク!スットコドッコイ!」

ユーリ「スットコって……待てって!」

リタ「言い訳はあとで聞いてあげる」

ユーリ「へ!?」

リタ「一回死んどけ!!」

ドーーン

ユーリ「ごわ!!」

リタの魔術で、ユーリは派手に吹っ飛ばされた。
その先には

リョウ『このバカ野郎が』

ゴス

ユーリ「いて!!」

リョウがユーリの頭に重めのチョップをかます。

レイヴン「はぁい。生きてる?」

ユーリ「……多分」

リョウ『目が覚めたか?』

ユーリ「ったくラピード、てめえ見張りはどうしたんだよ」

ジュディス「この子が私たちを案内してくれたよ。賢い子ね」

リタ「そこ行くと、どっかの馬鹿とは大違い」

ユーリ「おまえら分かってんのか?これから、なにしようとしてっか、本当に分かってんのかよ?」

カロル「分かってないのはユーリだよ!」

ユーリ「カロル……」

カロル「ユーリだけで……ユーリだけでなんて駄目だよ!」

リタ「あんたひとりでなにするってのよ。あたしら差し置いてなにができるっていうのよ!」

パティ「うちらのことが不必要で、ユーリがうちらを置いていったとしても、うちらは世界中どこまでもユーリを捜してついて回るのじゃ」

レイヴン「ま、ようするに、だ。ひとりで格好つけんなってことよ」

ジュディス「もう少し信じてみてもいいんじゃないかしら?」

リョウ『仲間だと思っていたのは俺たちだけだったのか?』

ユーリ「……分かったよ、みんなで行こう、最後までな」
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