TOGf 守護の双刃

□第5話 遺跡へ
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『ここは…?』


ロックガガンの体内から吹き飛ばされたファクト。気がつくと、ストラタの岩石砂漠だった。


『みんな大丈夫か?』


そう言って辺りを見回すが、いるのはファクトだけである。


『俺だけ違うところに飛ばされたようだな…まあいい、契約は果たしたからな…ひとりで行動してもいいだろう』


ファクトはユ・リベルテを目指す。


ユ・リベルテ



ユ・リベルテに着いたファクトは大輝石のある遺跡の場所の情報を集めようとしていた。


『さて、誰に聞こうか……「あ!!ファクト」


後ろからどこかで聞いたような声が聞こえたので振り向くと、声の主はパスカルだった。


『パスカルにアスベル達か。何の用だ?』


「心配したんだよ。ロックガガンの外に出られたけどファクトだけいなかったから…」


『俺だけ違うところに飛ばされたんだ。用がそれだけなら、俺は大輝石がある遺跡の場所を調べるのに忙しいんだ』


「ファクトもあの遺跡に用があるのか?」


アスベルが尋ねる。


『ああ、用もなにもあそこにミドラーシュのアジトがあるらしいからな』


「それは本当か!」


マリクが驚く。


『噂レベルの情報だが、他に情報はなくてな。行ってみる価値はあると思う』


「もし、そこでミドラーシュに出会ってしまったら大輝石の調査ではなくなってしまうんじゃ」


シェリアが不安げに言う。


『話の流れからでは、おまえ達もあの遺跡に用があるみたいだな』


「うん。大輝石の調査をしないといけないの」


パスカルが答える。


『じゃあ、こういうのはどうだ?調査が終わるまで俺を同伴者として遺跡まで行こう。もし、ミドラーシュに出くわしたら俺が戦う。おまえ達は調査を優先すればいい』


「え!じゃあ、ファクトはひとりでミドラーシュと戦うの?危険だよ!」


パスカルは反対するが、マリクは


「パスカル。オレたちの目的を忘れるな」


「…分かった。でもファクト、約束して無理だけはしないって」


『…分かった』


こうしてファクト達はストラタの砂漠遺跡を目指す。
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