TOGf 守護の双刃
□第2話 4年後
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ファクトがアンマルチアの里を出て4年が経った。ファクトは傭兵をしながら世界を周り、ミドラーシュの情報を集めていたが、有力な情報はつかめていなかった。ファクトは今、ストラタの街セイブル・イゾレで情報を集めていた。
「ミドラーシュ?あの盗賊の?知らないなあ」
『そうか……時間を取ってすまない』
情報を聞いていた男から離れようとした時、その男がファクトを呼び止める。
「悪いことは言わない、ミドラーシュに関わることはやめたほうがいい。神出鬼没だし、たとえ見つけたとしても殺されるのが……『黙れ!!』「ひぃ!」
『関係ない奴は黙れ……俺は奴に大事な物を奪われたんだ……』
ファクトは殺気で男を威圧する。
「わ、分かった。悪かった」
男は走り去って行った。
『ここも駄目か……』
大声と殺気を出したせいで、周りにいた人はファクトから離れて行った。しかし、ひとりの男がファクトの背後に近づき
「そんな殺気出したままじゃ集まる情報も集まらないよ」
『なんだおまえは?』
ファクトが振り返ると、そこにはフードで目元が隠れている男が立っていた。
「僕はさすらいの情報屋。そんなに殺気をだしてどうしたんだい?」
『情報屋か……だったらちょうどいい、ミドラーシュの情報はないか?』
「ミドラーシュならとっておきの情報があるよ」
『本当か!?』
「うん。ある場所にミドラーシュのアジトがある……って噂レベルだけどね」
『それでもかまわない!教えてくれ!いくらだ?』
「まあ、噂レベルの情報だからお金はいらないよ」
『そうか……で、どこだ?』
「ストラタの大輝石(バルキネスクリアス)がある遺跡のどこかにあるって」
『そうか……礼を言う』
ファクトはすぐに走り去って行った。
「あっ!そこまで行くにはロックガガンが……行っちゃった」
情報屋がファクトを呼び止めるがすでに遠くへ行ったようだ。
「まあいいや……今度は楽しめそうだし……」
To be continued