TOV 天を照らす銀河 第2章

□第23話 告白
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『う、う……ん…ここは……?』


リョウが目を覚ますと、見慣れない天井が目にはいった。


〖そういえば……俺、ダフィエルと戦ってそれで……〗


自分がベッドの上で寝ていることに気づいたリョウはとりあえず、身体を起こす。


『ぐあっ!!』


身体中に痛みが走った。
横をみると、リタがリョウのベッドに伏せたまま眠っていた。
すると、リタが顔を上げてリョウを見て


「リョウ!気がついたのね!」


『ああ……ここはどこだリタ?ダフィエルと戦ってから……それで……』


「ここはダングレストの宿よ。ダフィエルが逃げたあと、あんたが倒れて……でも、偶然通りかかった騎士団にここまで運んでもらったの……手当てはしてもらったんだけど、あんた2日も目を覚まさなくて……」


『2日も寝ていたのか!?』


「そうよ、でも良かった目が覚めて。もし、このまま意識が戻らなかったら……あたし……」


リタが涙目になる。


『ごめん心配かけて。もしかしてずっと看ててくれたのか?』


すると泣きそうだったリタは急に顔を赤くし


「う、うん……あっ!医者呼ばなきゃ!」


リタはそそくさと医者を呼びに部屋から出て行った。
そのあと医者からしばらく安静にするように言われた。
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