進撃の世界(長編)
□第4.5話
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だが、覗き込む動作により服がさらにはだけ、とんでもない事になっていた。
「!?…お前、どれだけ見せつければ気が済むんだ…」
『…はい?』
「さっさとボタンしろ」
『いや、これ、ボタンが留められないんです』
「…………ハァ」
分かっていたが…
これは近いうち、服を買いに行かせないとダメだな。
そんな会話をしていたら、扉が開いた。
「リヴァイ!入るよー!」
扉を開けたのはハンジ。
こいつは………
「ノックもなしに勝手に入ってくんな、クソメガネ」
「〜〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!」
こいつに常識を求めても仕方ないが、常識的に考えてノックするだろ。
とりあえず、蹴っておいた。
ハンジは、声にならない声をあげながら床をゴロゴロとのたうち回っていた。
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「イテテ…あ、サクラ!その服………キツそうだね…」
『…ははは』
「…私のシャツでは窮屈だったか」
ハンジはガックリと肩を落とし、落ち込んでいた。
『え、この服ハンジさんのだったんですか?』
「うん、とりあえずはそれで我慢してくれるかい?………ってわけにもいかない…よ…ね…」
こいつは何を言ってるんだ?
サクラを、この格好のままで放っておくつもりか?
イライラしながらハンジを見ていたら、ハンジは汗をダラダラ流しながら目を背けた。