*紅鬼蝶

□ペットは飼い主が責任持って最後まで面倒を見ましょう
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『………帰ろう』




「ちょっと待てェェェ!!」






私達が、いる場所は坂田家ではなく おっさん…
長谷川泰三とゆう入国管理局のおっさんに車で連れてこられ、
「HOTEL桜」とゆう宿の前でおろされた







『ねぇ。兄貴どうやって帰る?
バス代なんて使ったら坂田家の家計が…』



「男は、根性だ
歩いて帰るぞー」






「だからちょっと待てェェェェ」

長谷川が兄貴の肩を掴む
兄貴は、振り返りあからさまに嫌な顔をする


「うるせーな
グラサンたたきわるぞ
うすらハゲ」


『エロ河童
消えろよ』




「ああハゲでいいエロ河童でもいい!!
お願いだからやってくれ」

必死に言うが
あんな奴、相手にしたくない

ハタ皇子とか言われてたけど、触覚が一本のナメクジじゃん
気持ち悪い

それに、その皇子の依頼が
「ペットを探してほしい」




『いやいや、てめーがペットだろ?』


「お前さっきから、声ただ漏れなんだけどォォ!!

皇子に聞こえてたらどうすんだ!
ヤバいんだよ
あそこの国からは金とか借りてるからさ…」





「知らねーよ
そっちの問題だろ
ペットぐらいで滅ぶ国なら滅んだ方がいいわ」






「ペットくらいとは何じゃ
ペスは余の家族同然ぞ」


兄貴の言葉が聞こえていたらしく、急に話しに割り込んで来る
ナメクジ



「だったらテメーで探してくださいバカ皇子」

『一人じゃ探せないのか?
あぁ。そうかナメクジだから時間がかかるのか!!』


嫌味のように言うこの二人に、慌てて口を押さえる長谷川。
手が臭い








「大体そんな問題
アナタ達だけで解決できるでしょ」

新八が、そう言うがすぐに長谷川が口を挟む


「いやダメなんだ
だってペットっつっても…」









ズズン
バキバキ









後ろで急に、何かが倒れる音がする。
振り返るとHOTEL桜が無残な姿になっていた






「おぉー
ペスじゃ!!
余のペスが帰って来てくれたぞよ!!」



手を大きく広げ喜ぶナメクジの前には、タコの様な巨大な化け物がこちらに襲いかかって来る








『ナメクジの次はタコかよォォ!?』



「ペスぅぅぅ!?
ウソぉぉぉぉ!!



これ、テレビで暴れてた謎の生物ってコレ!?」




『どう捕まえんの!?』




「っていうかどーやって飼ったわけ!?」









すると、兄貴が動き出す
私が、それに気づき兄貴の
後ろをついて行った

何処ぞのナメクジが、タコに殺られて飛んで行ったのは言うまでもない








「美里
今日はたこ焼きパーティーだ」

そう言ってタコの前に立ちはだかる


『それは、楽しみ』
私も兄貴の横に並ぶ









『「いただきまーす!!」』


木刀を構えて兄貴と飛び上がった瞬間、足を長谷川に蹴られ、
頭を地面に打つ






「手ェだしちゃだめだ
無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ!!」



「無傷?
できるかァそんなん!!」


『そんな事してたら、
こっちが殺られて たこ焼きにされるわ!!』




「それを何とかしてもらおうと
アンタラを呼んだの」


「無理無理!
無理だって!!」

頭をおさえながら、長谷川の言う事を全否定していると











「うわァァァァ!!」





振り向くと、新八がタコに足に捕らえられていた





「新八ィィ!!」



『くそ。あのタコ
そんなにたこ焼きになりたいようだね』
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