*紅鬼蝶

□ペットは飼い主が責任持って最後まで面倒を見ましょう
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ペラッ




『はぁー。つまんねぇな。この漫画。
早く終わらないかな〜。ギンタマンとか糞だな‥』




ペラッ




『台詞多すぎて読みにく‥』








ドーーーーーンッ





「ギャァァァァァ!!」




急に何かと何かが思いっきりぶつかる音がし、新八らしき叫び声。








『ちょっ!?
どうしたの!!』



急いで玄関から顔を出す







そこには


階段から落ち…落とされたらしい兄貴と、
その兄貴とぶつかった新八。


そして、その兄貴を投げたババア(お登勢)がいた




多分 家賃の事でもめたのだろう





『兄貴ー。新八ー。
大丈夫?』

倒れている二人をつつく





「本当、アンタの兄貴。

ろくに家賃も払わずに、呑気に生活して‥

これからは、ちゃんと毎月払うようにアンタからも言っといてね」



そう言うと去って行った






*******






「本当。ひどい目にあったじゃないですか。」



ジドーッと兄貴を見ながらお茶を入れる新八





「今月の給料ちゃんと出るんでしょーね


頼みますよ
僕んちの家計だってキツいんだから」






「腎臓ってよォ
二つもあんの なんか邪魔じゃない?」



「売らんぞォォォ!!
何恐ろしい事考えてんだ!!」







『新八はさぁ〜

右脳だけあれば、十分だよね。
左脳いらないよね。


脳っていくらなんだろう』





「ちょっとォォォ!!
右脳も左脳も売りませんからね!!」


大声で言う新八





すると




「現在謎の生物は新宿方面へ向かっていると思われます

ご近所にお住まいの方は速やかに非難することを‥」



テレビ画面には、アナウンサーとその後ろに 崩れ落ちた家が映っていた





「オイオイ
またターミナルから宇宙生物侵入か?
最近多いねェ」





『天人の次はエーリアンか‥

地球は‥ギンタマンはどうなっちゃうのかな』




「後半全く関係なっ!」










ピンポーン






インターホンが鳴る







『まさか‥また』



すると

兄貴は玄関に向かって走り出し






「金なら もうねーって
言ってんだろーが腐れババア!!」




現在のドアごと飛び蹴りをくらわす






だが、
そこにいたのは ババアではなくグラサンをかけたオッサンだった







「あれ?」






ドサッ



「局長ォォ!!

貴様ァァ!!
何をするか」


倒れたグラサンに悲鳴を上げる部下共






「スイマセン
間違えました 出直してきます」



帰ろうとする兄貴に、銃を向ける部下






「貴様が万事屋だな
我々と一緒に来てもらおう」




「わりーな

知らねー人には
ついていくなって母ちゃんに言われてんだ」








『それに
人にものを頼む態度に気をつけろとも言われてんだ』



兄貴に銃を向ける部下の首に、木刀を添える







すると、




ガシッ




私はグラサンに手首をつかまれる




「幕府の言う事には逆らうなとも教わらなかったか」






「『オメーら幕府の‥!?』」











「入国管理局の者だ


アンタらに仕事の依頼に来た

万事屋さん」
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