*空回りの運命線
□金魚の糞は切れません
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「入れ」
土方はある部屋の前で立ち止まる
私は、ソッと襖を横に引く
すると
ガバッ
一瞬にして、私は床に倒れこむ
目に映るのは白。それだけ
何かに きつく抱きしめられている事しか分からない
『ちょ、誰!?
重いから、どいて!』
声を荒げる私にポツリと返事が返ってくる
「紅」
その声にサーッと血の気が引く
アイツだ…
アイツという事は、私の目に白しか見えないのも、抱きしめられている事も理解できる
『信女』
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