*空回りの運命線
□ミツバ姉
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カランッ
鉄の落ちる音が聞こえた
カラカラと男の手から落ちる鉄パイプ
「姉上にてめぇらみてぇな薄汚ねぇ血なんて見せらんねぇ。」
ギロリと男達を睨み刀を腰にしまう
「ひっ!?」
女みたいな声をだし、腰をぬかす
自分の手から崩れ落ちた鉄パイプを信じられない様に見つめる
「お、おい」
「あぁ」
後ろの二人の男は、ソロソロと一歩一歩下がる
そして、駆け出した
「お、おい!お前ら」
立ち上がれない男はさげぶ
だが、二人の男はすぐ止まる事となる
『てめぇら』
ギロッと男二人を睨みつけた
男達は、顔がサーッと青ざめる
『ただで帰れると思ってるわけないよね?』
血をダラダラ流しながら、笑う顔は狂気だろう
「あ、あ…す、すいませんでしたぁぁぁぁ!!」
私を押しのけ走り去る
パラパラッ
次の瞬間、男共の二人の衣類が切れ落ちる
下着一枚になった男共の頭を思いっきり殴った
ー
「いや、本当すいませんでした」
殴られボコボコになった顔でミツバ姉のお墓に土下座する
なんでかって?
もちろんミツバ姉の前で下着一枚になったからだ
やったのは私だけど…
「よし、もうてめぇら帰れ。
邪魔だ」
そう言われた瞬間、逃げる様に去っていった