*空回りの運命線

□久しぶり
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「やーい!

男女!男女」


「女のくせして剣術習うなんて生意気なんだよ」


『…』


「おい!無視してんじゃねぇぞ!

女のくせして生意気だ!!」





“女のくせして生意気”





『…女のくせして』


「な、なんだよ
やるのかよ!!」




『…』

「な、なん…」





バンッ



「ーっ」



『女のくせして?


男のくせによえーな女男』















『うぇぇぇぇぇん』

「紅ちゃん

また、喧嘩したの?」



『だって あいつらがぁぁ!

おとこおんなって言うんだもんっっ!!』



「男女か…
それは酷いわね




でも紅ちゃん
貴方が刀を持つ時は


男でも…女でもない









一人の侍よ」





『ミツバね…「ただいま帰りました」




「ま、まぁ総ちゃん!

その傷どうしたの?」


「女男 ぶん殴ってきた」











…ミツバ姉。

今でも私思うの
これでよかったのかって


知ってるんだよ?
私達が知らないところで総悟が殴った餓鬼の親子さんに謝ってたの


私迷惑ばっかかけてたね
ごめん。
でも、あの時ミツバ姉が言った言葉とても嬉しかったんだ







けどね。

刀ってさ、護るために存在しなきゃいけない。そんな気がするの

私たくさんの悪者を切ったの
でも。何故か護れた気がしないの




それはさ。貴方を護れなかったから。
病気とかそうゆうのじゃなくて
貴方の幸せを護れなかった









私 侍失格なのかな
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