*空回りの運命線
□綺麗な花火と甘い香り
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俺と奴の目が絡み合う
それを見るお巡りさんは 少し困った様な顔をする。
「てめぇは紅のなんでィ」
ギロリと睨む奴の鋭い殺気に俺達の周りを避けるかの様に人は通る
「もし夜のアレを共にした中って言ったら?」
ーッ
俺の首から血が流れる 一瞬で首に刀を刺した奴は、真っ赤な目を大きく見開き俺を睨む
「俺のモンに勝手に手ェ出すとはどうゆう了見でィ」
「そんなに怒らないでよ
これからするとこなんだからさ」
ニコリと微笑むと、強く俺の首に刀を押す。さっきよりも血が出る。
だが、その力は弱まり首から刀が離される
『総悟…』
ギュッと奴の手を掴むお巡りさん。だんだんと落ち着いてきたのか少年は元の顔に戻り始める
「紅…」
そう呟くと刀を腰に閉まった
『ごめんね。総悟が…
はい。これ私のハンカチ
これで血が出てるとこ押さえて
それと…』
ドカッ
俺の頬に激痛がはしった
俺はお巡りさんに殴られた事に気づきお巡りさんを見ると、さっきの少年の殺気と同じように目を大きく見開く
『おい。
誰がお前と夜のアレ共にしたって?
警察に対しての口の聞き方に気をつけた方がいいぞ』
睨みつけると俺を置いて少年と人混みの中に消えていった