*空回りの運命線

□金魚の糞は切れません
1ページ/3ページ






「入れ」



土方はある部屋の前で立ち止まる
私は、ソッと襖を横に引く
すると







ガバッ






一瞬にして、私は床に倒れこむ
目に映るのは白。それだけ

何かに きつく抱きしめられている事しか分からない






『ちょ、誰!?
重いから、どいて!』
声を荒げる私にポツリと返事が返ってくる



「紅」

その声にサーッと血の気が引く

アイツだ…
アイツという事は、私の目に白しか見えないのも、抱きしめられている事も理解できる













『信女』
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ