*空回りの運命線
□心配は愛情
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ヘラヘラ
「また、こんなに怪我して」
プンスカ怒る山崎。
でも、そんな山崎とはうらはらに私の顔は酷いまでにニヤついている。
あれから、総悟に応急手当として頭に布を巻いてすぐ帰ったのだがまさか帰るとこんなラッキーな事があるなんて…
今頃総悟は土方にでも怒られているだろう。総悟には悪いけど私すごく幸せです!
「あぁ!もう、動かないでください」
ガッツポーズをした私に、包帯を頭にまく山崎が声を上げた
その声も可愛い
「本当。よく怪我しますね
この前は殺されそうになったじゃないですか
少しは反省してください」
口を尖らせていう山崎。
あぁ。なんて可愛いんだろう。もうここまでいくと芸術だ
頭なでなでしたい
「一つ聞いてもいいですか?」
『んーなに?』
ニヤニヤしながら、私は返事した
でも、山崎は真剣そうな顔で
「なんで、避けなかったんですか?
俺。心配したんですよ!!
貴方が頭に布巻いて、傷だらけで帰って来た時
もう少し…
もう少し
人の気持ちも考えてくださいっ!!」
ぜぇぜぇ
と山崎の息の切れる声が部屋に響く
これで怒なられたのは二回目だ
でも…
「た、隊長が護れないなら
俺が紅さんを護りますっ!!」
やっぱり
君はいつもいつも怒鳴ったりおこったり
でも、毎回私の事を心配してくれてるよね
私は、そっと握られた手を握りかえし
『ありが…「オイ。」