*空回りの運命線

□爆弾にはご注意を
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ガラガラガラッ

玄関のドアが開く音がした。
それと同時に、新八が腰を上げる




「なんだー?客か」
鼻をほじくりながら、玄関の方を見る
玄関からは、新八が誰かと話す声が聞こえる



「やっと仕事の依頼アルカ
やっと三食ドックフード生活からはおさらばネ」
ソファーに寝転がりながら、ドックフードを一粒投げ口の中に入れる



「ちょっと!二人共
お客さんが来たから、片付けて!

ほら、神楽ちゃんもそこどいて」

新八が向こうから慌てた様に入ってきて、机にある新聞やらを片付けはじめる

神楽も渋々寝転がっていた体を上げ大きなあくびをする



すると

「あぁ。新八君
別に片付けなくてもいいよ」
そう言って入ってきたのは、紅と…


「なんだ?マヨラーヤローか」
ぼそりと呟くと、紅は俺の胸ぐらを掴む

んっ?紅



『んだと?
甘いモンしか食えねぇ糖分ヤローが!!』

えっ…えっ?
どうゆーことデスカ

紅がマヨラーをかばってる?
あんなに嫌ってたのに



「オイ!銀ちゃんに何してんだ!?」
そう言っては、多串君は紅をぶん殴る

おいおいおい…
なんでアイツ俺の事「銀ちゃん」って呼んでんだよ
キモッ!キモッ!
俺アイツに、銀ちゃんって呼んでいいとか一言も言ってないんだけどォォォ!!



「あー ストップストップ」
両手を出し、訳のわからない二人を止める総一郎君

「ちょ、総一郎君!
これどうゆーこと!?何かのドッキリとか」
顔を青ざめながら言う俺に対して、二人を落ち着かせながらコチラを見る総一郎君


「あぁ。まぁその事でここに来たんでさァ

俺もよく知らねェが、この二人桂の爆弾のせいで中身入れ替わったらしいんでさァ」


「へぇーそうなんだ…

って、はぁぁぁぁぁ!?」

驚く万事屋にうるさそうに目を細める
中身が入れ替わった?
多串君が紅で紅が多串君!?



「どうにかなんない?銀ちゃん」
少しため息混じりでコチラを見る多串君の顔した紅 

ゾワワワッ
と鳥肌が腕にたつ
神楽や新八も気持ち悪そうに見る



「ど、どうにかって言われても…「私にいい案があるアル!!」

ビシッと自慢気に言い張る神楽
全員が神楽の方を見る




「もう一回爆弾に二人で当たれば、元に戻るアル!
コレ、漫画じゃ基本アルヨ!基本!」
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