*空回りの運命線

□かっさらいましょーか!
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『なんで。私が こんな事‥』
ポツリと呟き ため息を吐いた。
私は、今 姫様のお世話係の任務で城に来てるんだが
その姫様はつまらなそーに外ばかり眺めていた。


帰りたいなー。
ジャンプ読みた‥あぁジャンプは禁止なのか。
そう思いながら、姫様に近づき話しかけた



『あの そんなに、外ばかり眺めて何かあるんですか?』
そう言いながら、姫様の隣から顔を出し外を見る。
別にいたってフツーの江戸の街並みだった


「ほら、あれ」
そう言って、空き地を指差した。
そこには、走り回って遊ぶ子供達がいた。


「羨ましいんです。
外で元気よく遊べる子供達が」
姫様は、悲しそうな目で子供達を眺めた。
姫様とそう変わらぬ年齢なのに。




「神楽ちゃんに会いたい‥」
ポツリと呟いた言葉を私は、見逃さなかった
確か、前に神楽ちゃんが姫様を連れて回したって聞いた。


『神楽ちゃんとは、お友達ですか?』

「え?あぁ、はい!」
急に質問され驚いたのか、目を丸くしてこちらを見る




『それじゃあ、会いに行きましょうか!』

「えっ!でも…また皆に迷惑が」
姫様は、そう言って口に手を当て、悩んでいる様子だ。



『何言ってるんですか
たかが、友達に会いに行くだけです。
犯罪でもなんでもありませんよ?
それに、そよ姫はまだ子供じゃないですか

さぁ!行きましょう』

そう言ってそよ姫の手を掴み立ち上がる
そよ姫は、満面の笑みを浮かべてうなづいた
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