*夢*

□第7班
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今日はアカデミー合格者説明会だった。



卒業したくの一は皆サスケの隣で争っていた。


「サスケくぅん隣いぃ??」


「何言ってんのよ!サスケ君の隣は私よ!!」


「はぁ!?アンタみたいなのがサスケ君の隣に座っていいわけないでしょ!?」


「なんですって!?」





1人席を離れ窓の外を眺めていた名無しさんは騒がしさに目を細めた。



「へへへへ」



教室の扉から聞きなれた声が聞こえた。



「アレ?ナルトォ!なんでお前がここにいんだよ!今日は合格者だけの説明会だぜ」


「お前さお前さ、この額当てが目に入ンねーのかよ」


うずまき君には額当てがしっかりとついていた。



少し意外かもしれない。

うずまき君は今回も落ちると思っていた。

……私もかわらないか。

足に巻いてある額当てをみて名無しさんはそう思った。



「ちょっとそこの席通してくれる!」


ナルトを見ていた名無しさんは
少し目線をずらし、春野サクラをみた。


「ナルトどけ!私はアンタのむこう側に座りたいのよ!!」


「え?」





うちはサスケって男も大変だな。


私なら絶対ごめんだ。


「てめェーナルト!サスケ君にガンたれてんじゃないわよ!!」


「どけ!」


「ふん」


「サスケ君そんな奴やっちゃいな…」

「えーうっそー!!」


「え?」

「あ!…わりィ!」

「え…え…」


    ぶちゅ!!


名無しさんは目を見開き、とっさに目を逸らした。


「ぐぉおォオ口が腐るゥウ〜!!!」



私は何も見ていない何も知らない何も聞いていない…!!


名無しさんは心の中で何度もそう唱え、

何事もなかったかのように再び窓の外へ視線を移した。



「……。」


自分をずっと見つめていた彼に気づくことなく…
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