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□明日への扉
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「・・・それでベルベノが写した一人の男を見た後に叫び始めたのか・・・?」
「・・・・ああ。」

とりあえずホテルの部屋に戻ってきたナツ達。
ルーシィはまだ意識を取り戻すことが無く、ベットに横になっている。
エルザは不安なのか立ちっぱなしで、ナツは椅子に腰を掛けうつむいており、グレイも不安そうな目でルーシィを見ている。

ナツはあの後ベルベノを殺しかけるほどに殴りエルザに一括をいれられていた。

ハッピーも今にでも泣きそうな表情を浮かべルーシィの近くにいる。

「ナツ、そのうつされた男というのは知っている顔だったか?」
「・・・いや、分かんねえ・・・。」

でも、と少しナツが顔を上げ

「なんか、アランって言ってたぞ・・・ルーシィ。」
「・・・アラン?」

口をかたくなに閉じていたグレイがようやく話しだす。

「あ!!!ルーシィっ!!!」

ゆっくりと瞳を開けるルーシィ。

「おい!!大丈夫か?!」
「・・・ナツ・・・。」

そうだ・・・あたし・・・

「う・・・っ・・・・」

急に吐き気に襲われルーシィは体を丸める。

「お、おい・・・っ!」

グレイが慌てて支える。

「・・・・ベルベノは?」
「心配するな、捕まったからな。」

エルザが微笑みかける。

「そう・・・」

ルーシィは、ふっと視線を下に下げる。

「ごめんなさい・・・・」
「?何がだ?」

ナツが不思議そうに首を傾げる。

「・・・・・あたし・・・・」

ルーシィの目からは涙が零れ落ちる。

「・・・フェアリーテイルをやめる・・・・・・。」」
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