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□明日への扉
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※語りハッピーです。
ルーシィ、聞こえる?
ルーシィが眠り続けて三か月がたったんだよ。
ナツはあれから、全然しゃべんなくなっちゃったんだ。
ギルドにもほんとにたまにしか行こうとすらしないよ。
グレイも姿を全然見せないんだ。
でも・・・ルーシィが傷つくようなことはしてないと思う。
分かんないけど・・・・。
チームで仕事はルーシィと行ったあのときから行ってないんだ。
ねえ、ルーシィ。
ルーシィの体はなんとかポーリュシカさんが保ってくれているけど、それでもあともう少ししか時間がないよ・・・。
早く戻ってきてよ。
このままじゃみんな前みたいには、戻れない。
ルーシィ・・・早く戻ってきて。
***
・・・・助けてくれる人っていったい・・・・。
「ルーシィっ!!」
「・・・・・・え・・・?」
聞きなれた声
なんで・・・・・なんで
「・・・・ナ、ツ・・・グレ、イ・・?」
走りながらこちらに向かってくる。
「なん・・・で、なんでいるのよっ!!夢の中には夢見の力をもった人しか・・・」
ナツとグレイも顔を見合わせる。
「俺らにもよく分かんねえんだけど・・・。」
「・・え・・・?」
「夢の中に女の人が来たんだ。」
***
「あなたはグレイ・フルバスターね。」
「?!誰だ?!」
「・・・あなたに私の力をかすわ・・・。お願い、ルーシィを助けて・・・。」
***
「ま、さか・・・お母さん・・・?」
「いや、レイラさんじゃなかったぞ?似てたけど・・・。」
「・・・やっぱり・・・。」
『お母さん』なら夢見の力を貸すくらいできるものね・・・。
「ナツは?」
「俺は男の人だったぞ?」
「・・・・お父さん・・・ね。」
「?ジュードのおっちゃんではなかったけどな?」
うん・・・でも私の『両親』だわ。
さっき言ってたここから助けてくれる人って・・・ナツとグレイだったんだ・・・。
「・・・・ルーシィ、俺・・・」
顔を伏せるグレイ。
「・・・いいのよ、あんたは悪くないじゃない。」
「・・・でも・・・」
とんっとナツがグレイの肩を叩く。
「まーいーだろ、結局全員無事なんだし。」
「まだ無事ではないわよ・・・。」
「あー、そうだったな。」
にこにこ笑うナツ。
なんか久しぶりな笑顔だなあ・・・。
「とにかくこっから出んぞ、ルーシィの体があぶねえし。話はそっからだ。」
「おう・・。」
「・・・うんっ!」