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□明日への扉
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がくりとルーシィが膝を地面につける。
「い、いや・・・・」
ルーシィの頬には瞳から溢れた涙が伝っている。
必死にナツはルーシィに駆け寄る。
「おいっ!!どうしたんだよ、ルーシィ!!」
ルーシィの腕を掴むと
「いやああああっ!!」
ルーシィがナツの手を振り払う。
「お・・・おい、ルーシィ・・・っ」
どうしたらいいか分からないナツはただ立ち尽くすしかなくなってしまっているとハッピーが声を上げる。
「ナツっ!ベルベノを倒せばいいんだよっ!!とりあえずだけど・・・」
はっと顔を上げるナツ。
「・・・そうだったな、こいつが原因か。」
ナツが低い声で呟きゆらりと前に立つ。
ベルベノは少し焦り、変身の魔法を解き
「そんな苦手だったのか・・・まあ、かんけーないけど。」
「う・・・うあああっ、・・・あ、・・・うっ」
ルーシィの涙は止まることを知らずにどんどんと流れ落ちる。
「おいっ!どうしたんだよっ!!!」
グレイとエルザが声を聞きつけ走りより声を上げる。
なんだよ・・・どうなってんだよっ!!
「あ!ベルベノがっ!!!」
「逃がすわけねえだろっ!!!」
ナツが目から火花でも散らすように怒りをあらわにしながら走り出す。
「・・・・。」
ルーシィはゆっくりと目を閉じその場に崩れ落ちるようにして倒れこむ。
「おいっ!!ルーシィ・・・っ!!!!」
グレイが血相を変えてルーシィを抱え込む。