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□明日への扉
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「ちょっと寝れた?」

ハッピーが心配そうにルーシィの顔をのぞき込む。

「うん、ありがとう。」

まだ元気はないように見えるが笑みを浮かべているルーシィに少し安堵するメンバー。

「それにしてもベルベノってどこにいんだー?」
「クロッカスとは書いてあるが他の情報はないな。」

エルザが息をはきながら言う。

「この中から探すのか・・・面倒だな。」
「ばらばらだとそれもそれで危険だ・・・ペアにでもなるか。」
「よっしゃ!ルーシィ行くぞっ!!」
「うん。」

ナツがルーシィの腕を引っ張り笑いかける。

「おい!集合場所はどうするー!!」

エルザが大声を出すと

「駅ー!!」

とハッピーが負けずに大声を出す。

「まったく・・・・」

小さくなるナツたちを見ながら起きれた顔をするエルザ。

「私たちも行こう。」
「・・・・・・・。」
「?どうした、グレイ。」
「・・・・あ?・・・ああ、いや・・・」

それを見ながら、またグレイに気付かれないように息をはく。

本当に不器用だな・・・お前達は・・・






***ナツとルーシィ***
「ベルベノー!!どこだにいるんだあーーーっ!!!!」

ナツはルーシィの腕を引っ張りながら走る。

「・・・・ナツ、呼んでも出ては来ないよ・・・むしろ逃げると思うからやめて。」

疲れ果てたルーシィがたまらず口を出す。
ぴたりと止まるナツ。

「うっ?!急に止まんないで・・・っ!」

思い切りナツの背中に顔をぶつける。

「ああ、悪い!つーか、あれだな。」
「何よ・・・。」
「足大丈夫か?」
「・・・え?うん・・・大丈夫よ。」
「ホントか?」
「うん、でも疲れたから少し休ませて。」
「・・・はい。」
「もー!ナツが引っ張りすぎなんだよー!!」
「悪かったって!!」




***エルザとグレイ***
「この人見かけませんでしたか?」
「いやあ、見てないなあ。」

ベルベノの写真を見せながら歩き回っていた。
だが一向に手がかりが見つからない。

ふぅと息をはくエルザ。

「弱ったな、これほどにも情報が無いとは・・・一度ナツ達と合流するか・・。」
「そうだな。」




***
「あれ?!もしかしてベルベノじゃない?!?!」
「あーーーーーっ!!」
「待てこの野郎!!」

ナツがあまりにも大声で叫ぶためベルベノに気付かれてしまったので追いかけているうちにあまり人のいない公園に出る。

しゅんっとルーシィがエトワールフレームで捕まえる。

「うっ・・・!!」
「よっしゃあっ!!」
「ちくしょっ!!!」

ぼうっ

いきなり視界がぼやける。

・・・・何?魔法?

一人の男が現れる。

「・・・・え・・・」

思わず言葉を失う。
猛烈な吐き気とめまいがルーシィを襲う。

な、なんで・・・・

なんでっこんなところに・・・っ

がくがくと体は震え思考回路が停止する。

「ア・・・、ア、ランっ・・・」
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